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第一電気工事士は独学で合格できる?【最短で合格する方法を解説】

  • 「第一電気工事士を独学で目指したいけど、本当に合格できるのか?」
  • 「有料講座を受けずに済む方法はありますか?」

結論からお伝えすると、もちろん独学でも合格は可能です。ただし、専門的な知識が多い分、より効率的な勉強法で勉強しなければ、失敗してしまう可能性は十分あります。この記事では、独学で合格するための最短ルートを解説するとともに、有料講座と独学の比較などを紹介していきます。

目次

独学で合格できるのか?【合格率と困難度を分析】

第一種電気工事士の筆記試験の合格率は毎年前後しますが、大体50%以上は確保されています。技能試験は60%以上あります。関連資格の第二種電気工事士の合格率(筆記:60%、実技:70%)と比べると若干難易度は上がりますが、難関資格と呼ぶほどではありません。

電気工事に従事している者であれば、見覚えのあるものが出題されるため合格率は上がりますが、未経験でも勉強次第では十分合格できる資格です。

工業高校の電気学科では、まず第二種電気工事士の取得を目指し、その次に挙げられるのが第一種電気工事士です。そのため、高校生でも十分合格可能であり、未経験だからと敷居の高さを感じる必要はありません。

とはいえ、国家資格であるため、十分な試験対策は必須です。

独学 vs. 有料講座|どっちがいい?

独学と有料講座のメリットとデメリットを比較してみましょう。まずは独学についてです。

独学メリット・デメリット

✅メリット❌デメリット
値段が安い学習計画を自分で立てる必要がある
自分のペースで進められるわからないところを解決しにくい
知識がしっかり身につく モチベーションが続かない

独学で進めていく場合、筆記の参考テキストと、技能試験の練習キット合わせて3万〜5万円(試験費用を除く)程度です。とはいえ、モチベーションの低下や、わからないところがそのままになると不合格につながり、2度受講することとなり費用が嵩む可能性があります。

しかし、生活スタイルに合わせて勉強できるため、仕事や授業を休む必要もなく、体調不良によって講座料を無駄にするといった心配がありません。

有料講座のメリット・デメリット

続いては有料講座のメリットデメリットです。

✅メリット❌デメリット
効率的なカリキュラムが用意されている費用が高い(数万円~数十万円)
質問ができる自分のペースで学びにくい
モチベーションが維持しやすいスケジュール調整が必要

有料講座はお金をかけて勉強する分、高いモチベーションで、なおかつテキスト以上のことを教えてくれるため、独学に比べ合格率は高いです。しかし、筆記試験の講座で1万〜3万円、技能試験は3万〜10万円と決して安くない費用がかかります。

その後のキャリアアップを考えれば、自己投資として納得できるかもしれません。自分に合った学習方法を選択するのがベストですが、この記事では独学で勉強することを焦点に、勉強法を紹介していきます。

→ 結論:「お金をかけないなら独学でOK!ただし、効率よく勉強することが重要」

独学で最短合格する勉強法【3ステップ】

先述したように、合格に焦点を当てた場合、有料講座を受講した方が最短で第一種電気工事士に合格できます。しかし、独学でも十分合格は可能な資格であるため、以下の勉強方法を参考に、お金をかけず資格取得を目指しましょう。

ステップ①:慎重の教材を選ぶ

第一種電気工事士の参考テキストは、資格の人気度が高いからか、数多くの出版社が発刊しています。選び方としては以下を参考にしてください。

  • 過去問が10年分内包されているもの
  • それぞれの問題の解説がわかりやすいもの
  • 他の電気に関わる資格のテキストも発刊し、知識が豊富なもの

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中でもオーム社は高校電気学科の教科書や、電気に関わる様々な資格テキストを刊行しています。10年分の過去問題を内包しているだけでなく、出題傾向から重点的に勉強するべき問題をピックアップしてくれているため、余計な勉強を省くこともできます。

ステップ②:筆記試験対策(効率的な勉強法)

過去問が掲載されているテキストを紹介したのは、”試験合格だけを見れば”詳しい知識を身につける必要がないからです。第一種電気工事士の筆記試験合格率が50%を上回っているのは、10年分の過去問を網羅するだけで6割近い問題を覚えられるからです。(50問中30問正解が合格ライン)

  • まず過去問を解く(いきなりインプットしない)
  • 間違えた問題だけ復習する
  • 頻繁に出てくる範囲を重点的に学ぶ

出題傾向として、「〇〇について謝っているものは?」から「〇〇について正しいものを選べ」というように言い回しを変えてくることはありますが、10年分の過去問を通せば、むしろイージー問題となり得ます。

計算問題は、全体で10〜15問ほど出題されます。他は暗記が多いので、計算が苦手な人は5問ほど解けるようになっておけばいいので、神経質になる必要はありません。

ステップ③:技能試験対策

技能試験は、図面の通りに一つの電気配線を完成させる試験です。配線を完成させる練習も必要ですが、何より重要なのは、図面を複線図に展開するといった”図面の読み方”が重要になります。筆記試験の合格通知から約1ヶ月で技能試験日となるため、筆記試験が終わったら図面の読み方を勉強するようにしましょう。

技能試験では、あらかじめ13個の問題が公開されています。その中から1つ出題されるため、余裕を持って準備できます。技能試験の練習用キッドや工具なども販売されていますが、合格通知が届いてからで問題ありません。

  • まず「候補問題」で複線図の練習をする(パターン学習)
  • 筆記試験合格後、必要な工具を揃える(最低限でOK)
  • 動画を活用する(無料で学べる)

技能試験のテキストも販売されていますが、試験を運営している「一般財団法人 電気技術者試験センター」にて過去問と回答が掲載されているので、テキストを買わなくてもYouTubeやサイトを通して無料で勉強できます。

まとめ:独学でも合格可能!最短ルートを実践しよう

第一種電気工事士は独学でも合格可能な資格です。しかし、技能試験がある分独学でも数万円程度の費用は発生してしまうため、中途半端に手は出さないほうがいいでしょう。とはいえ、第一種電気工事士は、第二種電気工事士に比べ資格を持っている人少なく、企業から優遇される可能性が高まります。

ただ、第一種電気工事士は免状発行までに5年の実務経験を積む必要があります。電気工事の世界へ飛び込むのであれば、第二種電気工事士を取得し、実務経験を得つつ会社のサポートを受けて第一種電気工事士を受講すると、お金もかからずある程度電気について精通できるので、簡単にいうと楽です。

新しい働き方や、キャリアアップを望んでいる方はトライしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

10年以上の電気工事経験のノウハウや知識を皆様に提供しています。
第二種電気工事士・第一種電気工事士・1級電気工事施工管理技士
その他:乙種危険物などの資格所持
SEOライター・コラムライターとしても活動していますので、ライティングのご依頼も受け付けております。

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